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「大分県の近代和風建築」として選定された、明治の美しい古民家
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小さな集落のよう。敷地(723坪)の南側が前面道路。主屋を中心に左手(西側)に土蔵が3棟、右手(北東側)に離れが配されている
大分県日田市の古民家が再募集となりました。
723坪程の敷地に、主屋と離れ、そして3棟の土蔵からなる元豪農の屋敷。主屋は明治20年(1887年)築、離れは明治35年(1902年)築という正真正銘の古民家で、県に「大分県の近代和風建築」として選定された、美しい木造建築です。この伝統的な和風建築を活かして引き継いでくださる方を募集します。
もちろん、個人の贅沢な屋敷として、今まで通りの用途でご利用いただくのも良いですが、これだけのサイズがあるので、飲食やギャラリー等がミックスされた複合施設や古民家ホテルなどの事業用としてオススメしたい…この素晴らしい建築が持ち主以外の方にも利用していただけるような施設にコンバージョンされたら良いなと、私たちは考えています。希少価値のある建築の魅力もさることながら、700坪オーバーの大きな敷地、天領地・日田という歴史あるロケーション等々、なかなかお目にかかることの出来ない素材ですし。
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石畳のアプローチ
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緩やかな傾斜になっている
用途やそれに伴う改修工事等のハードルはありますが、そこを乗り越えたところにきっと素敵な世界が待っているはず!とにかく想像力を掻き立てる不動産なのです。ちなみに、古い町並みで有名な豆田町から3㎞ほどの場所、里山の麓に位置します。
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格式のある四脚門
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扉はケヤキの一枚板
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主屋平面図
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離れ平面図
まずは主屋(12SDK/344㎡)からご紹介します。
※所有者様が入居中なので、撮影できる範囲を撮らせていただきました
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主屋の表玄関
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表玄関の障子戸の向こうは直ぐにゲンカンザシキとなる
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表玄関の左手が内玄関
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内玄関を入るとドマニワ(通り土間)が炊事場まで続く
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ひっそりとした路地の様
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天窓からの外光が仄暗い空間を穏やかに照らしている
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主屋のオクザシキ
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左から付書院、床、床脇。真行草でいうところの真にあたる床の間。付書院が床の間と同じ向きに並ぶ珍しい構え。縁側がL字になっていて、書院の向こう側にまわり込んでいる
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オクザシキは前庭と中庭に面する。こちらは前庭側
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中庭側
外壁のように見えるのは雨戸。その奥に広縁、障子戸、座敷へと続く。壁が無いので雨戸を全開にすれば、かなり開放的な空間になる。庇と広縁が日差しを遠ざけ、更に風が良く抜けるため、真夏でも過ごしやすい。エアコンや扇風機の無い時代、欧米に比べて夏場が蒸し暑い日本の建築は、夏を考えて造られていた。
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ツナギノマ
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ブツマ。ツナギノマより一段上。格の違いを付けてある
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2階の座敷には中庭側(東側)の廊下より出入りする
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ザシキの奥(西側)にはモノオキとオトコシベヤがあり、専用の階段が配置されている
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主屋2階からの中庭の眺め
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続いて離れ。主屋とは中庭に面する渡り廊下が結んでいる
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離れを中庭から見る
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離れの玄関は主屋の裏側(北側)にある
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こちらの床の間は逆床の構え。平書院が床の間の右側に位置する。離れは長らく使われていないので、それなりの傷みがあちこちに見られる
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中庭に臨む座敷
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南側の土蔵
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漆喰の壁が美しい
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小さな集落の様な風景
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時代劇のセットに迷い込んだような感覚に…
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大小の植木や苔生す石、灯篭などが配置された前庭と中庭
とにかく見どころ満載の木造建築です。以下24枚の画像をアップしました。ぜひご覧ください。
建物のコンディション等の詳細については、担当が電話でご説明いたします。お気軽にお問い合わせください!
※所有者様が入居中なので、内覧の際は事前にスケジュールの調整が必要です。