2018.04.03

シンボリックであり、格式のある

明治通り沿い、大濠公園入り口の角地で建築中の賃貸マンション「アスエリア大濠公園」。
・1LDK(SOHO仕様有り):50.65㎡/45.26㎡ の2タイプ
・2LDK(ワンフロア1戸): 90.45㎡
・1-2階テナント

今回は、こちらの設計を手がけた建築家、柳瀬真澄さんにインタビュー!完成前ということで、パースと図面を拝見しながら、じっくりとお話しを伺いました。


福岡を代表する建築家、柳瀬真澄さん。桜坂のアトリエにお邪魔しました。

計画に取りかかる際、どのようなことを考えましたか?
周辺の賑わいのきっかけとなる建築にしたいと考えました。住居用エントランス側の通りは、大濠公園から西公園へと真っすぐに続く道です。西公園は桜の名所として有名ですが、黒田官兵衛・長政親子を祭った光雲(テルモ)神社があり、かつては荒戸山と呼ばれて季節を問わず多くの人たちが訪れる場所でした。その為この道は、 商店が軒を連ねる参道の様な感じで、賑わいのある往来だったとオーナーに聞いています。でも現在は、マンションのエントランスや駐車場が並ぶ、閑静だけど見方によっては少し寂しい風景が続いています。また、昔は大濠公園と一続きで人の流れがあったように記憶していますが、今では明治通りでぷっつりと分断されている印象です。

そういう訳で、大濠公園と西公園を繋いで人の流れをつくり出すような、シンボリックな建築にしたいと思ったのです。また、建物の裏を旧唐津街道が抜けていて、すぐ近くに城下町の西側の出入り口となる「黒門」がありました。この歴史的な門と重ね合わせてもいます。西公園へ続く道の入り口に建つ、黒い門といったイメージです。

デザインにはどのようなコンセプトがありますか?
パースでは分かりづらいですが、一棟のマンションだけど二棟のスレンダーな建物が接して並んでいるような恰好の建築です。高さも変えてありますし、出来上がりを見ると二つのボリュームを感じていただけるでしょう。

1階-2階のテナントは外部に賑わいを見せるガラス張り。明治通り(大濠公園)側の前面一部には視線を受け止めるような形で御影石の壁を設けた。

この建築にかかわらず、私は常に、「普通のようでいて、普通ではないデザイン」をこころがけています。飾るのではなく、シンプルにつくる。でも、ありきたりではないデザイン。このマンションも、色味としては特に目を惹くカラーではないけれど、よく見たら特別な印象を持っていただけるのではないでしょうか?

全身渋いグレーですね。黒瓦を連想しました。柳瀬建築のエッセンスを感じます。
そうですか(笑)。作家性は特に意識していませんが、格式のある建築にしたいと思いました。歴史的な場所ですし、エリアの要となる地なので、シンボリックでありつつ格式のあるデザイン。長くこの地に立ち続けていくわけですから、流行廃りに左右されない建築であることが求められます。

室内のデザインについて教えてください。
しっかりと使えて、きちんと居場所のある住まい。それでいて寛容な空間を目指しました。住宅なので、当たり前のことですが、居場所をどうつくるかがとても大切。自由に使えるようでいて、実際に家具をレイアウトしてみると使いづらい空間もあるかと。「自由に使える]と「使い勝手の良さ」は別の話だと思うのです。

Dタイプ1LDK(47.12㎡)。二人暮らしとしてはコンパクトだけど、空間をきっちりと使いきれるように設計してあるので、カップルでも不自由なく暮らせそう。

一見普通だけど、考え抜かれた機能的な間取り…これまでに数多くの住宅を設計してきた建築家の考えがぎゅっと詰まっている。4階以上の部屋の床はナチュラルなフローリング。

3階部分はSOHO仕様。床がグレーの磁器タイルで土足使用可能。

幅3.4mのワイドな開口。4階から上は大濠公園の風景に期待できます!画像は7階2LDK/リビングのイメージパース。

以下の様なプランがあります。

3階:1LDK(SOHO仕様、事業利用可)/ 50.65㎡ ・45.26㎡ の2タイプ
4-5階:1LDK / 50.65㎡・45.26㎡ の2タイプ
6-7階:2LDK / 90.45㎡(ワンフロア1戸)

室内の詳細は、募集記事でご覧ください。
→ 「 歴史を繋ぐランドマーク「アスエリア大濠公園」
※1階テナント(39.12坪、スケルトン)も募集開始!*こちらの区画はお申込みをいただきました
詳細は→ こちらからお問い合わせください。


柳瀬真澄建築設計工房
福岡市中央区桜坂1-8-3 ホッホバウム桜坂002号
電話:092-761-8003
FAX: 092-761-0840
WebSite:http://www.yanase-arc.com